【現場レポート】巻斎場建替え整備事業:施主立会いによる外装色の選定・最終確認

巻斎場建替計画は2027年度の供用開始に向け、現在は現場での建設工事が着々と進められています。
2026年5月27日、建設中の敷地内にて施主立会いによる外装色(外壁タイルおよび屋根材)の最終確認を行いました。
図面上やBIM(3次元モデル)の画面上で検討してきた色彩計画を、実際の建材と自然光の下で現実の建築へと落とし込む重要な工程です。

■外観色コンセプト:西蒲区の田園集落をイメージ

本計画における外観の色彩は、新潟市西蒲区の伝統的な農村風景との調和を考えて計画されています。
手前にひろがる広大な水田と、そのなかにたたずむ黒い焼杉板の外壁、そして重厚なグレーの瓦屋根の伝統的な古民家の風景。新斎場は、この地域に今も残されている田園集落のイメージをデザインに取り入れ、周囲の景観との調和を目指しました。
ご遺族やご友人が大切な人との懐かしい思い出に浸りながら最後の時間を過ごすための空間にふさわしいものになるよう、候補となる見本を選定しました。

■現地での実物確認は自然光の下で

図面や画面上でのシミュレーションが進化しても、実際の太陽光の下で見る色彩は、時間帯や天候によって見え方が大きく変化します。そのため、現地に実物大のタイル見本貼りを設置し、施主と共に確認を行う手順が重要です。
当日は、現地にて建設中の建物の足場を利用し、焼杉板をイメージした数種類の外壁タイル見本と、瓦の重厚なグレー色をイメージした屋根材を並べて設置しました。

わかりにくいですが足場の上のスタッフが持っている赤矢印下の板が屋根材です

1. タイルの質感や特徴と選定結果
外壁に採用するタイルは、焼杉が持つ独特の炭化影や和の情緒、そして経年変化の美しさを表現できるよう、事前にトーン別の見本を作成して検証を重ねてきました。

足場に設置された外壁タイルの見本貼り。サッシュフレームの色見本や屋根材の見本と合わせてみて、複数パターンの色味を比較検討しました。今回の確認を経て、写真右側のタイルが採用されています。

2. 建物全体の一体感と方向性の共有
この日は最高気温が30℃近く、5月にしては蒸し暑い日でしたが、晴天のもとで各タイルの色味の統一感や見え方を施主へ説明することができました。
建築物において大きな面積を占める仕上げとなる屋根材と外壁タイルの色味が調和し、建物としての一体感が出ているか。それを実際に建物が建つ場所の自然光の下で直接確認していただいたことで、当初の設計コンセプトに沿った最適な色彩を決定することができました。

建物外観の色味について設計・施主双方の方向性がしっかりと一致しました

外装色が決定して、巻斎場はさらに建物としての形が見えてきました。
今後は外装材の手配を進め、現場では躯体コンクリート打設、そして外装と同様に施主・施工業者の皆様とイメージを共有しつつ内装工事の工程に進んでいきます。
これからも工事の進捗に合わせて当ブログも随時更新していく予定ですので、引き続きご覧いただけますと幸いです。

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