設計の実務において、図面を引く時間と同じくらい大切にしているのが、素材を吟味する時間です。
先日、現在監理を進めている老人福祉施設の建替え計画において、内装仕上げに関する社内協議を行いました 。施主様へのご提案を目前に控えた、重要な検討の場です 。
多角的な視点で素材を検証する
福祉施設の内装選定では、単なるデザイン性だけでなく、介護現場でのメンテナンス性や、利用者様の視認性、そして安全性が厳しく問われます。

写真は社内検討会のひとコマです 。モニターに映し出された図面と照らし合わせながら、多数のサンプルの中から最適な素材を選び出していきます 。カタログ上の色味だけで判断せず、実際の照明の下での見え方を確認し、異なる素材が接する「納まり」に違和感がないか、一つひとつ丁寧に確認を重ねます 。
社内では、経験豊富なベテランから若手までがフラットに意見を出し合います。細部まで妥協せず、納得がいくまで議論を重ねていきます 。
暮らしを支える空間を作る責任
老人福祉施設は、利用者様にとって日々の生活を営む大切な場所です。
だからこそ、施設然とした冷たさを排し、住宅のような温かみや安らぎを感じられる空間にしたい。その想いを形にするために、私たちは手触りや色のトーン、素材の重なりといったディテールに徹底してこだわります。
派手なパフォーマンスではありませんが、こうした地道な検討の積み重ねが、最終的に建物の質を左右すると信じています。
現在も内装仕上げの最終検討を続けており、施主様に自信を持ってご提案できるよう準備を進めています 。
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