【現場レポート】新潟駅万代広場シェルター3期建設工事:鉄骨建方の段階確認

2026年5月11日、新潟駅万代広場整備事業の重要局面である「中央階段前シェルター」の鉄骨建方に伴う段階確認を実施しました。本プロジェクトにおいて、弊社は国際航業株式会社との設計共同企業体(JV)として建築設計・監理を担当しており、今回は施主である新潟市様へ工事の進捗と精度管理状況を報告いたしました。

3次元的な湾曲形状を実現する精度管理

中央階段前に設置されるこのシェルターは、意匠性を高めるために3次元的に湾曲した特殊な形状をしています。設計段階でイメージした複雑な曲線をいかに現実の鉄骨構造として成立させるかが最大の懸案事項でした。
この複雑な形状の施工精度を担保するため、8つの基準点を設け部材を座標管理することとし、その管理体制について報告を行いました。

鋳造により製作された特注の接合部材

シェルターを支える要となる部材については、砂で型を取る「鋳造(ちゅうぞう)」という手法を用い特注製作しています。これにより、設計で意図した緻密な角度と高さを実現しています。

都市機能を維持するための「スライド工法」

県庁所在地の中心駅という立地から、工事期間中も駅利用者の安全と利便性を損なうことは許されません。
本来シェルターが設置されるべき正規の位置は歩行者動線に隣接しており、その場での直接的な建方作業はできません。そこで、空いたスペースで鉄骨を組み上げ、その後に所定の位置まで移動させる「スライド工法」を採用しました。

スライド工法に向けた仮設レールと準備状況

現場には、スライド移動のための専用架台やレールが配置されており、これを用いて組み立てられたシェルターを移動させます。

設計における細部への配慮

意匠の追求だけでなく、実用的な機能維持も設計の要諦です。隣接する他のシェルターとの間隔を緻密に調整し、新潟特有の気候条件においても雪や雨の吹き込みを最小限に抑える配慮を施しています 。
今回の「中央階段前シェルター」の建方は、万代広場の新しい風景を形作る大きな一歩となりました。本プロジェクトは現在も進行中であり、今後も工事の進捗に合わせて設計者の視点から現場の様子や技術的な裏話などをお届けする予定です。
全面供用となる2027年春に向けたカウントダウンを、ぜひ本ブログを通じて一緒に見守っていただければ幸いです。

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